NEWS23、見ました


特集は、とても興味深かい内容でしたね。赤木さんのVTRは2回、使われてました。富裕層・中間層・貧困層のピラミッドが、赤木さんの顔で作られていたのがおもしろかったです。


「母と息子」という組み合わせの世帯が多く取り上げられましたが、自分もそうだったので、涙なしには見られませんでした。私の場合は、母子家庭の時期も母が死んだときも、分別つく前の子どもだったので、当時の社会や親の事情がわかりませんでした。そして、それはけっこう幸せなことだったのかもしれない、などと思いました。


だって、いろんな事情がわかってしまったら、番組に出ていた13歳の男の子みたいに、絶望しちゃいますよね、おそらく。目の前の母は鬱病生活保護の申請で母と役所にいけば、「挑発(と彼はいっていましたが、おそらく恫喝だと思います)」される。嗚呼、いまの世の中、どうなっているんだ……と。


それにしても、あの新キャスターのおっちゃん、よき家柄でお育ちになったとっつぁん坊やみたい(笑)。元・共同通信の編集局長なんですよね〜。表情はないし、原稿は棒読みだし……。キャスターに向いてないと思いません? 貧しいがゆえに母を殺した男性の取材の現場に、あんなおっちゃんを連れていってもねぇ。


番組の結論部分で、「じゃあ、どうすりゃいいのか」を示していましたが、どれもこれも無理矢理に絞り出したような感がありました。赤木さんの主張を、社会運動のススメのごとく紹介していた(ような気がします)のも、なんだかなぁ。


と、いろいろ文句をつけていますが、普段は知り合ったり付き合ったりすることがあまりないような人たちに注目し、取材し、番組で紹介していたことには、大きな意味があったと思います。そして、35年前にこういう番組がつくられていたら、母と私も取材される側だったのかもしれない……。ふと、そう思いました。