伊藤文學さんインタビューの後編がココログに!

lelele2006-08-10



先週、お知らせした伊藤文學さんのインタビューですが、本日より後編がアップされております。
ご一読いただければ幸いです。

 ココセレブ伊藤文學さんインタビュー(後編)
 → http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2006/08/post_f631.html

 月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」
 → http://bungaku.cocolog-nifty.com/barazoku/

北原みのりさんが『バックラッシュ!』を!――「週刊金曜日」――

週刊金曜日」8/11・18合併号の「きんようぶんか 読書 書評委員が選んだ15冊」で、女性のためのアダルトグッズショップ「ラブピースクラブ」代表の北原みのりさん(同誌書評委員、写真では真ん中の方)に、お薦めの一冊として『バックラッシュ!』を取りあげていただきました。尊敬する北原さんにご紹介いただけて、たいへん感激しております。

「15冊」のコーナーでは、北原さんと雨宮処凛さん(作家)、本橋哲也さん(東京経済大学教授)の鼎談が掲載されています。そのなかから、北原さんの『バックラッシュ!』に関する発言を、以下に引用します。

北原 『バックラッシュ!』を読んだときは、久々に理論武装するおもしろさを思い出したけど。「男と女はかたつむりか」とか、フェミニズムを誤読した上で批判していく勢力があり、最初は誰も相手にしなかった。でも状況が変わっていて、とうとう現実が本当に動いてしまいました。
 この本には言葉で相手と議論をしていくおもしろさがある。久々にきちんと、じゃあ受け手立つよ、と相手を切っていこうとする気持ちを感じさせる本だなと。ちょっと希望を持てたかなと思っています。

北村編集長と編集部の小林さん、そして北原さん、どうもありがとうございました。
北原さんのラブピースクラブはこちら→ http://www.lovepiececlub.com/shop/index.shtml

月と青信号

台風一過の昨晩は、月が明るくて、きれいでした。
月も丸い光、青信号も丸い光、ということで、セットで写真を撮りました。撮影時には、残念ながら月は雲にかかってしまったのですが……。


月を見ていると、こんなことを思います。
どこらへんの国の人が、私と一緒にこの月を見ているんだろう、と。
あまり時差のない地域の人で、天候が晴れであれば、違う国の人も同じ月を見ているんですよね、きっと。


海外で暮らしたことのある人、とりわけあまり時差のない国で暮らしたことのある人は、この月の光の下で「あいつ」や「あの人」はいま、何をやっているんだろうなあ、なんて思ったりするのでは。


カンボジアの農村や国境付近にいくと、個人的に所有する発電機以外には電気を得る手段がありませんでした。
だから、テレビの取材時には、ほとんど発電機を持っていきました。でも夜中はうるさいので電源を落とします。
すると、頼りになるのは月の明かりだけ、という状況になるんですよね。


で、この月明かりが意外に明るいんです。
本が読めてしまうくらいに明るい。


一方、曇っていたり月が三日月だったりすると、あたり一面が真っ暗になります。
まさに漆黒の闇。滞在しはじめたころは、ポト時代にたくさんの人が虐殺されたという事実と、どこまでもつづく闇がリンクして、たいへん怖い思いをしたものです。
あまり意識しない程度の月明かりは、日本で経験していましたが、漆黒の闇は日本で経験したことがありませんでした。だから、ほんとうに怖いんです。


しかし、闇も怖いが慣れも怖いものです。何年も滞在していると、真っ暗な夜に虐殺現場をとおりかかっても、それほど怖くなくなってしまいました。こうやって記憶はマヒしていくんだなあと思いつつ、それも仕方がないことなのかなあ、などとぼんやり考えたものです。