教えてください!

 このブログを読んでいる方に、お聞きしたいことがあります。もちろん自分でも、徹底的に調べるという前提です。ちょっとした本の企画で、「データがあったら助かるなあ」という感じの質問です。
 いずれも、著名作家や著名ルポライターなどが、ふだんは権力と戦っているような姿勢を見せておきながら、自分が批判されると、権力の側の力を借りようとする、という事例です。
 誤解をまねくといけないので、ひとつお断りしておきます。以上のような事例について情報を集めるとはいえ、事例の対象となる人物の作品を否定するつもりは、まったくありません。あくまでも、あるときは反権力、あるときは親権力、というダブルスタンダードはマズいのではないか、という程度の事例としてあつかえればと思っています。
 もちろん、「うる覚え」程度の情報でもネット上の情報でもかまわないのですが、実証データとして使いたいので、活字になっているものだと非常に助かります。 

<その一> 大江健三郎さん
 安原顕さんがある音楽雑誌で大江さんを批判したところ、大江さんは、安原さんが当時所属していた出版社(中央公論社)にクレームをつけて、安原さんをつぶそうとした、との噂。

<その二> 鎌田慧さん
 某新聞もしくは新聞系の雑誌で鎌田さんが批判されたところ、鎌田さんはその新聞の上層部と連絡を取り、執筆した記者(または編集者、ライター)に圧力をかけた、との噂。


 いずれも伝聞情報なので、まずは「そういうことが本当にあったのかどうか」ということから、調べられればと考えています。
教えて君」みたいになってしまい、情けない限りですが、このようなブログの使い方を実験してみるのもよいかと思い、みなさんにお願いさせていただく次第です。
 もう一度、確認しておきます。こうしたデータを集めるのは、大江さんや鎌田さんの「作品」を批判する目的ではありません。たとえば、私は『殺す側の論理』や『中国の旅』、『カンボジア大虐殺』など一連の本多勝一作品は、みずからがジャーナリズムを志した契機になったという意味で、いまだに大好きです。しかしながら、リクルート問題で言い訳をしつづけ、『週刊金曜日』で不合理な権力を行使する本多さんは、あまり好きではありません。
 お知らせいただく手段は、本ブログのコメント欄でも、メールでもかまいません。
 では、なにとぞご協力いただきたく存じます。


※追記※ 「著名」と書きましたが、それなりに名がとおっている作家やライターでしたら、まったく問題ありません。
 いま7月27日16時過ぎですが、すでに貴重な情報をいくつかいただきました。ご協力に深く感謝いたします。


※追記2※
 考えてみると、学者や研究者の世界では、もっとすごいことが起きているような気がします。とりわけ人事などで。良識の府の大先生が、ちまちまと圧力をかけて、気にくわない若手をつぶしたり、窓際に押しやったりする事例も、ぜひ知りたいところです。こちらは、コメント欄でむずかしいようでしたら、メールでお願いいたします。
 いま7月27日の22時ですが、興味津々な情報をたくさんいただき、ありがとうございます。