教授って、登録できるんですか!?

ある日、ハワイに本籍があるというホニャララ大学というところからDMが届きました。封を開けると、「『教授』御登録のご案内」という文書が出てきました。「ほほぅ、教授っていうのは、登録できるのか」と思いながら、その文書を読みました。

「本趣旨といたしましては、『教授』としての社会的地位を有効にご活用いただき、経営管理者職にある方々と本学双方との、より一掃の発展を期することに御座居ます」と読みすすめるうち、腹立たしくなる前に、笑ってしまいました。
指定口座に10万円を振り込むと、「教授」資格証なるものが発行され、それは1年間有効とのこと。で、期限が切れると、またお金を払って「更新」するそうです。

2枚目の文書は「期限付き『教授』登録申請書」。これがまた笑えます。「教授」としての専門分野を、記入者が任意に書き込む欄があります。つまり「10万円払うと、好きな分野の『教授』になれるよ」ということなんですね。

ちょこっと調べてみたところ、このホニャララ大学に所属する教員の方々が、これまた強力なラインアップでした。よくぞこれだけトンデモ系の方がたを集めたなあ、と感慨深いものがありました。かつ、右翼系の新宗教団体との関係が深いようでした。

登録するかしないかは、もちろん自己責任で判断すればいい話しです。とはいえ、これに登録して「教授」になろうとする人なんて、ほんとうにいるのでしょうか。登録して、何のメリットがあるのでしょうか。社会的には、何の意味もなさないと思うのですが。自己満足できるのかなあ?

こういうのをディプロマミル(diploma mill)というんですね。調べてみて、はじめて知りました。世の中には、知らないことがいっぱいあるもんです。

うさんくさい文書でしたが、ちょっとだけ楽しめました。もし八百屋のおっちゃんが専門分野を「八百屋学」で登録して、「教授(八百屋学)」なんて証書を持っていたら、それはそれでおもしろいなあ、などと想像してみたり。キャバクラの常連さんは、「教授(キャバクラ学)」とか。ねえ、渋井さん。(笑)