これはおもしろかった!

lelele2006-09-19



古屋兎丸の『ライチ光クラブ』(太田出版)という漫画が、とてもおもしろかったです。
1980年代なかば、劇団グランギニョルによって公演された演劇が原作とのこと。たしかに、章立てやページ割りは、まるで演劇を見ているような感覚になるべく構成されています。


とか書いていますが、生まれてこのかた、私が演劇なるものを見たのは10回くらいでしょうか。美輪さんの黒蜥蜴(これは最近、公演があるたびに見ています!)とか花園神社の赤テントなどなど。ですから、じつは「演劇を……」とか偉そうなことは書けないんですが……。


愛と血と暴力。『ライチ光クラブ』は、この三つの要素を耽美的にうまくまとめてあり、独裁の強さだけでなく脆弱さも描かれていて、素直におもしろく読めました。
また、ところどころにボーイズ・ラブ(BL)の要素がちりばめられており、BL漫画初心者の私にはちょっとした刺激になりました。