宮台×北田対談の最終回

 宮台真司さんと北田暁大さんの対談は、今回が4回目で最終回となる。たまには下町でやるのもいいだろうと思い、台東区谷中銀座にあるレンタルルームを借りた。
 ちょっとお疲れ気味の北田さんが先に到着し、「駐車場を見つけるの、たいへんだったよ」といって元気な宮台さんがあとから登場した。
 約3時間の対談は、かなり白熱した議論となった。宮台さんによる『嗤う日本の「ナショナリズム」』批評、北田さんによる宮台さんの「あえて」するコミットメント批評、などなど。くわしい内容は、6月発売の本であきらかになろう。
 対談終了後、近くのすずらん通りにある明石屋で一杯。この店は、まるで映画のセットのようなところで、いろんなジャンルで活躍する人びとが、何気なく集まるところ。巨人×中日戦が大ボリュームで放映されるなか、飲み食いしながら対談のつづきをお願いした。
 話を聞いていて痛感したのは、ある程度のレベルの相対的な教養が、社会に共有されていないということだった。逆に、「●●のことだけなら、よく知っている」というような、部分的に集中した教養を持つ人が増えている、と北田さんがいっていた。
 お二人の振るまいや書くものについては、ネットなどで様ざまな意見が出されている。とはいえ、一定の教養を前提にして語る彼らの姿勢と、ネットで展開されている批評との論点のズレは、ずっと気になっていた。
 今日は疲れてしまったので、つづきは明日に。