会社の話 ――編集作業の実況――

 脚注の追加が終わったら、すべての原稿を一度、プリントアウトします。さっと読んで、誤字脱字などのチェック。この作業に数時間をかけ、問題がなければ、これで入稿用のテキスト原稿は完成します。ちなみに入稿とは、組版屋さんや印刷屋さんに原稿を入れることをいいます。
 双風舎の本は脚注がいっぱいあります。本文のどこに脚注番号をふるのかをしっかり指定しないと、混乱してしまいます。よって、まず各章の本文を一太郎に、組版と同じ「字数×行数」でコピーします。それと脚注原稿をプリントアウトして、本文と脚注を照会しながら、本文に脚注番号をふっていきます。
 ここまでの作業が終わると、印刷屋さんに本文と脚注のテキストデータを、メールに添付して送ります。いま3時45分ですが、2時間くらいまえにメールを送りました。そして、脚注番号を記したプリントアウトは、本日午前に印刷屋さんへ持っていきます。すると、数日後に初校ゲラがあがってくる、というわけです。
 これでようやく、1/4の作業が終わりました。