セキュリティ

 ロンドンやエジプトでテロが起きました。ロンドンでは、厳重に警備をしているなか、2回目のテロが起きました。
 これらの事件でわかったことは、いくらセキュリティを高めても、それは所詮、人間がつくったものなのであり、ミスも抜け道もたくさんあるのだから、やろうと思えばテロリストは何でもできてしまう、ということですね。
 ブレア首相がいくら「徹底抗戦」を叫んでも、意味があるとは思えません。火に油を注ぐだけでしょう。そうではなくて、テロを未然に防ぐためには、「なぜテロが起きるのか」をもっと深く考え、「テロリストが、テロをやる気がしなくなる、または、する必要がなくなるような方策」を考えつづけていくしか、解決の糸口はないと思うのですが。
 各国でのテロを口実に、日本政府や東京都が監視カメラを増やしたり空港チェックを厳しくしたりするのは、まったくもって笑止千万だといえます。子どものセキュリティ対策に「ココセコム」を携帯させるようなことも、同根の問題なのでは。子どもにいたずらをする大人から子どもを守るというよりも、そういう大人が子どもにいたずらをしないような方策を考えることが重要だと思います。
 だからといって、私がいますぐに、何かの方策を提案できるわけではありません。簡単に解決するとも思わないのですが……。
 漠然と、そう思うわけです。