編集実況――仲正本つづき――

 本文がすべてそろった。編集サイドの原稿整理が終わり、仲正さんに原稿を確認してもらう。本文は、一部の修正をおこなって校了。本文の作業中に序文がとどき、用語統一や誤字脱字のチェックなどを一気におこなう。そして仲正さんに送信。これが帰ってきたら、序文を公開します。

 本文は校了したものの、デザイナーへ本文組デザインの発注が遅れたため、初校ゲラが出るのは来週初めになる模様。弊社がデザイナーに依頼するのは、装丁(カバー、帯)と表紙、本文組一式(本文をはじめ、本扉や章扉、目次、奥付、広告など)。本文については、デザイナーから組版屋さんに組デザインを送ってもらい、私は組版屋さんに原稿を送り、組版屋さんが組む。その他の原稿については、デザイナーに組版もお願いすることが多い。で、最終的に、デザイナーが組んだ分を組版屋さんに送り、本文と合わせて、ゲラを出すことになる。
 デザインまわりについては、印刷屋さんにデータを入稿するまで、変更することが多いので、デザイナーには迷惑のかけどおし。組版についても、初校から再校、そして念校までとり、ぎりぎりまで細かい修正を繰り返すので、組版屋さんにも迷惑のかけどおし。