みなさん、今日はちゃんとニュースを見ましょう!


耐震偽造問題の証人喚問がおこなわれ、これが今日のトップニュースになると思っていました。昨日の昼過ぎまでは……。
ところが、昨晩になっていきなりライブドア強制捜査が入り、今日の新聞のトップ記事はほとんどこのニュースです。

いずれも重要なニュースであることは、いうまでもありません。どちらの動向も注視する必要があります。でも、何か引っかかりませんか?
証人喚問によって、ヒューザーの小島社長と伊藤公介議員との関係が明らかになるかもしれず、その翌日に同議員が参考人招致に呼ばれる可能性があるわけです。
そういった事が今朝のトップニュースになるはずだったのが、ライブドアの一件で事態が変わってしまいました。

つまり、この状況をなつゲーのパックマンでたとえれば、「パックマン(大)=ライブドア問題」が「パックマン(小)=耐震偽造問題」を食ってしまった結果、パックマン(大)に関するニュースの印象が、パックマン(小)に関するニュースの印象をかき消してしまった、といえましょう。

過去のニュースを振り返れば、こうしたパックマンの論理は数多く見られます。とりわけニュースに自民党の議員がからんでいる場合に、パックマン(大)が出現することが多いようです。私たちは、こうしたパックマンの論理を、常識だと思いながらニュースを見たり聴いたりしていればいい。ようするに、パックマン(大)にパックマン(小)が食われたとしても、パックマン(小)の重要度を忘れてはいけない、ということです。

「このタイミングでライブドア強制捜査するかよ、おい?」とか「耐震偽造問題と伊藤議員との関係があきらかにさせない力が働いているのか」などと素朴な疑問が生じます。誰かが強い力を使ってパックマン(大)を召喚したのかなあ、などとも思います。

いまTBS「みのもんたの朝ズバッ!」を見ていますが、この番組のようにライブドア問題も重要だが、耐震偽造問題も重要(というより、こっちの方が重要だ、とみのさんはいってました)と強く報じていればいいんです。でも、新聞もテレビも、紙面や放送時間は限られています。すなわち、パックマン(大)の出現により、パックマン(小)の存在が食われてしまうかもしれません。

そういうことが現在進行形で起きていることを意識しながら、今日はいつもより注意深く新聞を読み、ニュース番組を見たいものです。

みのさんは、怒っています。そして、ズバズバ斬るべきことが多くて、丹下左膳のような気分だ、と心強いことをいっておりました。応援してます。写真のテロップにあるように、11年前の今日は、阪神淡路大震災でした。そんな日に、耐震偽造問題の証人喚問がおこなわれるのも、何かの因縁なのかもしれません。というか、あらかじめバリューの高いニュースがある日に、わざわざ証人喚問を設定したのかもしれませんね。そうならば、なんと姑息な手段がつかわれていることでしょう。

いずれにしても、別にいつ現れてもいいようなパックマン(大)をこのタイミングで召喚したのは、誰なのでしょうか?