六本木ヒルズと上九一色村

東浩紀さんが渦状言論の「ライブドアとオウム?」というエントリーで、あくまでも「思いつき」と断りつつ、両者の近さを語っています。結論部分で、大澤さんと宮台さんの言葉を上手に引用されており、技(わざ)を感じる文章となっています。

以下は、私の「思いつき」です。じつは、私もテレビを見ていて、両者が近いと視覚的に感じました。ライブドア強制捜査のために、六本木ヒルズへ続々と入っていく東京地検特捜部とそれを取材するマスコミの人びと。オウム真理教の麻原を逮捕するために、上九一色村サティアンへ続々と入っていく警察と自衛隊、そしてそれを取材するマスコミの人びと。

この視覚的な近さは、第一次的にはテレビの映像によってもたらされています。つまり、両者に対するテレビ局の取材や撮影の仕方が似ていたんですね。でも、逆に考えると、両者が似ているからこそテレビ局は、六本木ヒルズを取材・撮影する際、上九一色村を取材・撮影するのと同じような気分や雰囲気になってしまい、それを見た私も同じような気分になってしまった、ともいえます。それも無意識のうちに……。

で、なぜテレビ局が六本木ヒルズ上九一色村を同じような気分で伝え、それを見た私は両者の映像が似ていると思ったのか。その理由が、東さんのブログに書かれているような気がするのです。

あくまでも「思いつき」の域を出ない感想ですが。
とりあえず渦状言論をたずねてみてください。文章を読むもよし、東さんのかわいいお子さんに癒されるのもよし。