宮台思想塾


ひさびさに参加しました。
テキストは、竹内洋著『丸山眞男の時代』(中公新書)です。
なぜ丸山さんが、いまの論壇で参照項たりえないのか。部分的な人びとだけにしか評価されないのか。そのことを考えていくと、現在の知識人の在り方にいきつく。そのような問題意識で、宮台さんは同書をテキストに採用したようです。

私は、刊行直後に購入して読みました。とてもおもしろい本です。ある知識人がさまざまな思想を生み出し、同時代の人びとに影響を与える。だが、その思想の裏側には絶えず実在がつきまとうものなんだなあ、と単純に思いました。

よく丸山さんは、普遍的知識人であり、アンガージュマンだといわれます。最近、なかなかそういう人がいないなあと思いつつも、「もしかしたら姜さんと宮台さんは、最近は数少なくなったそういう人なのかもしれない」と思ってつくったのが『挑発する知』でした。結果、やはりおふたりは普遍的知識人であり、アンガージュマンてあった、と私は思っています。
読者のみなさんは、どう思いましたか?