昨日の「本田さんブログ問題」エントリーのコメントに対するレスポンス


みなさん、コメントをありがとうございます。
以下、昨日の「本田さんブログ問題」エントリーのコメントに対するレスが長くなりそうなので、新たなエントリーとして私のコメントを書いてみます。


稲葉さん、おっしゃることはごもっともだと思います。ただし、私は「表」に出ることを抑制するのが「職業倫理」というよりも、何らかのしばりがあって「表」に出られないのではないか、とも思っています。そのしばりにほおかむりをして、「表」に出ないことを「職業倫理」だといっているのなら、それはちょっと違うでしょうと思うわけです。
著者のブログにコメントしたい編集者が、「著者が困っているようなので、コメントしていいんですかね」と上司にお伺いをたてるなんてことがあったら、「職業倫理」という以前の問題として、かなしすぎるような気がします。でもそれが会社組織というものなのかもしれません。
いずれにしても私は、稲葉さんが書かれたことが、そっくりそのまま編集者の責任逃れのための方便に使えてしまうことが気になっています。


仇さん、これは勝ち負けの問題ではありません。


怖いようさん、そういう電波的なノリのコメントはスルーされちゃいますよ。


suuuuhiさん、お気持ちは察しますが、自身が熱くなりそうなときほど、クールなコメントが効果的であると私は思っています。僭越ながら。


編集者一年生さん、出版編集の現状は、おそらくお書きになったとおりであり、若い人ほど迷いながら仕事をされているんだと思います。私だって編集屋5年生ですから、試行錯誤の連続です。このブログもそうですし。私の組織はひとりだから、意思決定に手続きが不要なので、「思い立ったら吉日」のノリですべてに対処しています。しかし、組織だとそうはいかないことも、よくわかります。私としては、担当編集の諸氏が、今回の一件の「裏」で本田さんをバックアップしていたんだろうなあ、と祈るほかありません。


たぬきバズーガさん、そういうコメントは内藤さんのブログに書き込むべきものだと思います。


いろいろありますが、ぶち壊すのは簡単です。ぶち壊すと、そのときは気が晴れることでしょう。ただし、壊したあとに残るのは虚無感だけであったりもします。
私は、そういうことにあまり興味がありません。壊れそうなものをなんとか維持したり、修復したり、和解させたりすることに興味があります。もちろん、今回の一件にかぎらず、です。とはいえ、それを実践するのは、ネットの世界ではなかなか難しいことなのではないか、と最近考えるようになりました。
難しいことですが、できることは粛々とやっていきたいなあと思う今日この頃です。