A&B (安倍&ブッシュ)

lelele2006-11-06



その昔、B&Bというお笑いコンビがいました。1980年代初頭の漫才ブームで頭角をあらわし、一時はツービートよりも人気があったものの、いつの間にか解散してしまったコンビです。


一方のA&Bは、精神論で政策を立てる為政者という点と、どちらも国を代表する人物であるという点が一致して、結成されたコンビです。たとえば、A(安倍首相)が「憎いし苦痛」な政策で「美しい国」をつくろうと精神論を振りかざす今日この頃、アメリカではB(ブッシュ大統領)がイラクに「われわれは勝利しつつある」と精神論を振りかざしたりします。


ニューズウィーク日本版 11/8」号でファリード・ザカリア氏(同誌国際版編集長)が「内戦イラク、和解の蜃気楼」という記事を書いています。以下の一文を読んで、「こりゃ、A&Bだな」と思ってしまいました。

「われわれは勝利しつつある」。ジョージ・W・ブッシュ米大統領は先週、そう宣言した。そう豪語できる根拠は何か? 大統領によれば、「イラクでわれわれが負けるのは、任務を成し遂げずに撤退するときだけ」だからだ。

撤退なくして敗北はなく、占領継続は勝利への道。このむなしい論法は、イラクの現実からかたくなに目を背けてきたブッシュ政権の従来の姿勢を踏襲している。そこにあるのは現実認識ではなく、ただの精神論だ。しかし信念だけでイラクの現実を変えることはできない。(同誌、26ページ)


この一文を読んだ私は、超めずらしく、雑誌に付箋など貼ってしまいました。(笑)
A&Bの今後の動向を知るためには、まずBさんによるアメリカのイラク政策を注視するのがよいかもしれません。精神論をもって、どこまで現実の問題を処理できるのか、できないのか。処理しようとすると、どうなるのか。
仮に精神論がもたなくなり、政策に失敗したBさんがこけたとき、コンビは解散になるわけですが、解散してからもAさんは精神論で勝負するのでしょうか。相方であるBさんの失政を参照せずして。
そうだったら、「気づき」がなさすぎるといわざるをえませんね。


とりあえず、Bさんの動向に注目してみましょ。