「いじめと現代社会」合評会と「不安社会ニッポンをどう生きるか」連続講座のお知らせ
以下に研究会と講座の告知をします。
いずれもたいへん興味深い内容です。
まず一件目は、東大教育学研究科の院生有志を母体とする非行研究会が、内藤さんの『いじめと現代社会』の合評会をおこなうとのことです。中心人物の岡邊さんから連絡をいただきました。飛び入りも大歓迎とのことなので、時間がありましたらぜひ参加してみてください。
●[非行研] (since 2002)
第46回定例研究会のご案内2007年3月25日(日)16時〜(15時45分開場)
東京大学本郷キャンパス教育学部3階演習室
(丸ノ内線 本郷3丁目駅下車 徒歩8分)今回は、先日刊行された『いじめと現代社会―「暴力と
憎悪」から「自由ときずな」へ』(双風舎刊)の内容を
中心に討論します。お気軽にご参加ください。事前申込
は不要です。●非行研は、東大教育学研究科の院生有志を母体とする
研究会です。(非行に限らず)広義の社会問題全般を扱
っています。どなたでも、ご参加いただけます。●東大教育学部へのアクセスは、以下をご覧下さい。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_09_01_j.html●お問い合わせ先:
okabet@mail.goo.ne.jp(岡辺)●非行研ウェブサイト:
http://www17.plala.or.jp/obt710/delinq.htm
つづいて、アジア太平洋資料センター(PARC)というNPO/NGOの「PARC自由学校」で、2007年度に開講する「『不安社会ニッポン』をどう生きるか」という講座です。こちらは、PARCの細野さんから連絡をいただきました。
おもしろそうなテーマ、そしておもしろそうな講師ばかり。双風舎がらみでは、上野さんをはじめ、北田さんや内藤さんも講師陣に含まれています。よくこれだけ集めたなあ、と思います。30代の方もたくさんいる!
基本料金が3万8000円で、入会金が1万円。これが高いか安いか?
私自身は、聞きたいけれど、払えそうもないので参加は断念。払える方は、ぜひ参加してみてください。
PARC自由学校2007年度講座
「不安社会ニッポン」をどう生きるかhttp://d.hatena.ne.jp/parcfs2007/
少子高齢化、格差社会化、セキュリティ化……。得体の知れない閉塞感が広がる日本社会。私たちから共感や共存を奪い、生き難さを感じさせている本質には何があるのか? この隘路から抜け出すために、私たち一人ひとりはどのような現状認識を持ち、思考し、対処していけばいいのか? ここでは「不安」をキーワードに、現代日本を象徴する諸問題を取りあげながら、思考や眼差しの転換と〈オルタナティブ〉の構築に向けた議論を展開していきます。
●2007年5月〜2007年12月
●基本的には隔週月曜日19:00〜21:00
●全14回/定員30人
●受講料38,000円(※PARC自由学校を初めて受講される方は入会金10,000円が必要です)5/7 19:00〜21:30
オリエンテーション
若者の貧困と日本の未来
●杉田俊介(ケアワーカー・ライター)
●湯浅 誠(「自立生活サポートセンター・もやい事務局長・便利屋あうん代表)5/21
「野宿者襲撃」が起こる社会から「連帯」を育む社会をどうつくるか
●生田武志(野宿者ネットワーク)6/1(金)
「放送禁止」「自主規制」「翼賛化」のメディアに抗して
●森 達也(映画監督・作家)6/4
自殺者3万人の社会――みんなが生きられる社会への視点
●清水康之(自殺対策支援センター・ライフリンク代表)6/18
社会的排除とスペクタクル国家
●渋谷 望(千葉大学文学部助教授)6/23(土)16:00〜18:00
学校を「聖域」にするな! 追い詰められる教室からの脱出作戦を考える
●牧野 剛(河合塾講師・翔学舎校長)
●内藤朝雄(明治大学文学部助教授)7/2
国家再編と「下から」のナショナリズム
●萱野稔人(東京大学21世紀COE研究員)7/23
「尊厳死」法案と生命の切り捨て
●小松美彦(東京海洋大学海洋科学部教授)9/3
生きる権利を奪う「自立支援」─自立を阻むこの国の制度
●多田 薫(きょうされん(旧・共同作業所全国連絡会)事務局長)9/29(土)16:00〜18:00
ロストジェネレーションの闘争/逃走論
●雨宮処凛(作家)
●赤木智弘(ライター・フリーター)10/15
「保守化」とは何か―若者との関わりを中心に
●高原基彰(日本学術振興会特別研究員)10/29
ベーシック・インカム―持続可能な税制と社会保障を考える
●小沢修司(京都府立大学教授)11/12
格差/階級社会日本―何が問題なのか
●橋本健二(武蔵大学社会学部教授)12/10
〈不安社会〉からの出口を設計する
●上野千鶴子(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
●北田暁大(東京大学大学院情報学環助教授)