べたべたですが……

 「君の瞳に恋してる」という名曲がある。フランキー・ヴァリがオリジナルで、ボーイズ・タウン・ギャングがディスコ風にカバーしてから、一気に日本での知名度があがった。私らが中高生のときに、テレビやディスコでかかりまくっていた曲。
 何年たっても好きなこの曲は、やたらとカバーされている。で、けっこういろんなカバーバージョンを聞いたりしているのだが、今回買ったアラン・コープランド・コンスピレシーの「ア・バブル・コールド・ニー」というアルバムに入っているカバーは、これまで聞いたもののなかで最高のものであった。
 私は圧倒的にロックを聞くことが多く、ソウルやファンクがそれに続くといった感じ。このアルバムは、FM東京で流れていたものをチェックしておいて購入した。最近、仕事をしながらラジオを聞く機会が増えた。そして、ときどき気になる曲が流れてくると、仕事を中断して曲名などをチェックする。なんか中学生みたいなことをやっているなあ。
 ラジオを聞くようになってから、ロック以外のアルバムを買う機会が増えた。アランもその一環で、この音楽のジャンルはソフト・ロックとやらで、別名はなんと「フィンガー・スナッピン・ミュージック」というらしい。そういうジャンルを初めて知った。
 たしかに親指と人差し指をパチパチしながら聞きたくなるような……。

 もう一枚、CDを買った。銀杏BOYZの「DOOR」。私はサンボマスターの大ファンで、先日も渋谷AXにてライブを聴いて、目頭を熱くした。サンボの山口さんが仲良くしているのが銀杏の峯田和伸さん。「アイデン&ティティ」という映画で主演してたのも峯田さん。この両者が同一人物だと知って、アルバムを買うことにした。
 すでに「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」を購入しており、今回はそれと同時発売のアルバムを買った。前者も後者もやりたい放題。「どんどん、ぶっ壊してくださいね」と声をかけたくなるようなアルバム。パンク調の曲に、いきなりカッコいいフレーズが入ったりするのもいい。アルバム構成が、前半は「破壊」、後半は「まじめ」となっている。レコードだったらA面とB面でまったく違う顔を見せているような感じで、これも面白い。
 「風とロック」という雑誌の創刊号で、山口さんと峯田さんが対談をしている。これが傑作で、ふたりとも好きになりました。
 銀杏BOYZを聞いた宮台さんは、どういう感想を述べるのかなあ。ぜひ聞いてみたいところ。
ア・バブル・コールド・ユー DOOR