観光地となってしまったのか?

 双風舎でwebページをやっていても、1日に数人から数十人しか見に来ない。ブログは、やりだして10日ちょっとなのに、1日100人くらいのアクセスがある。やはりwebは「更新」が命ということなのだろうか。

 ところで最近、我が家の周辺(谷中・根津・千駄木。略して谷根千)は、土日祝日になると人がヤマほど歩いている。老若男女を問わず、雑誌や本、地図を片手に、歩き回っている。数年前までは閑古鳥が鳴いていた店に、人が押し寄せている。先週の「はなまるマーケット」で、谷根千が取りあげられていた。
 散策がブームになっているのであろうか。何を求めて、みんなは谷根千に来ているのだろう。下町、お寺や神社、博物館、コロッケ、穴子寿司、古い民家、路地裏、植木、商店街……。古き良き何か? ノスタルジー? 教養? 首都圏の人にとっては、遠くへいかなくても、訪ねるべき面白い街が都内にもある、ということへの気づきなのだろうか。
 悪いことではないと思う。誰もがスーパーマーケットで買い物をすませてしまうこの時代に、商店街でコップの生ビールを飲みながら、揚げたてのコロッケを食べる。個人商店が儲かり、商店街は維持され、来た人たちも満足して帰る。これぞ地域の活性化といえるのではないか。
 谷根千はすでに、観光地化しているのかもしれない。だって、「タイガー&ドラゴン」で伊東美咲が扮するようなツアコンが旗を振り、そのあとを肩にリボンをつけた初老の男女数十名がぞろぞろ歩く光景が、毎週見られるようになっているのだから。
 週末になると「子どもをどこへ連れていこうか……」と悩む親としては、観光地化してしまい、どこにいっても人がたくさんいるのは少々困る。とはいえ、それを差し引いても、谷根千という地域が、その特色を維持していけるのならば、たくさん人が来ることも仕方のないことなのだろう。まったく自分勝手な論理ではありますが……。