いかにブログを書き続けるか

lelele2006-07-16


最近、けっこう長い期間にわたってブログを書いている何人かの話を聞きました。
共通して語っていたのが、「そろそろ飽きてきた」ということ。
ブログは長くやっていると飽きるものなのでしょうか。

飽きた理由を聞いてみました。


・忙しくて更新する時間がとれない。
・うざいコメントにいちいち答えるのがめんどう。
・そもそも、ブログをやりはじめたときには新鮮に感じたものが、いまはなくなってしまい、書くモチベーションがなくなってきたこと。
・ひんぱんに更新すればするほど、次に書くネタがなくなっていくこと。


ブログの優れた部分というのは、気軽にはじめられて、簡単に更新できて、コメントやトラックバックにより双方向のコミュニケーションが可能になること、などがあげられましょう。

とはいえ、それらの優れた部分のいくつかは、そのままブログの欠点をも示しているような気がします。気軽にはじめられる=気軽にやめられる。簡単に更新できる=簡単に更新をストップできる。双方向の交流=罵詈雑言や誹謗中傷も多くなる(批判や批評だったら大歓迎なのですが……)。

私の場合は、ブログに書くのは会社的な内容と個人的な内容が半々(会社のほうが多いかな?)であり、会社的にはたくさんの人に呼んでもらった方がいいので、けっこう更新することを心がけています。また、多少の罵詈雑言やら誹謗中傷やらも、あまり気にしないようにしています。

もし私が個人でブログを開設していたら、いまのペースでは更新しないでしょう。(笑)
また、個人的には、他人に向けて発信したいことなど、あまりありませんし。
そう考えてみると、個人で(営業的な側面もなく)、長期にわたって、コメント欄も閉じずに、ブログをやっている方は、そんなにたくさんいないんじゃないのかなあ、と思ったりします。

他人に自分のことを知ってほしいと強く思う人は、不特定多数の人に読まれたりコメントされたりするリスクを背負ってブログをやりつづけるよりも、ミクシーなどの半閉鎖的で相手がある程度、特定できるようなものに流れていくのでしょうか。

総務省によれば、2005年3月末に約335万人だったブログ開設者数は、2006年3月末には約868万人になったのだといいます。そのうち、ちゃんと定期的に更新していない人や開設したけどやめちゃった人は、何人いるのかなあ? そういう人は、かなりいるような気がします。しばらくやってみても、冒頭のように飽きてしまう人は、けっこう存在しているんでしょうし。

つらつらとそんなことを考えていると、よくいわれているようなブログが未来を指し示すコミュニケーション・ツールだなんて、あんまり思えなかったりするんですよね。いつか開設者数が頭打ちして、あとは下り坂になってしまうような……。これは個人的にブログを利用する人の話であって、法人が利用する場合はまた別の話だと思います。

いつのまにか、個人的にブログを利用するのは、自分のことをアピールしたい俺様系の人とかの独断場(というか、そういう人たちだけが最後に残る場)になってしまったりはしないんですかね。営業的に利用している法人や個人については、いつまでも有効なツールとして残っていくとは思うんですけど。

私自身は、ブログが双風舎のことを知ってもらうよい機会であると思っていますし、新刊とブログを連動させるなど、新たな試みが実験できる数少ない場所だと考えています。ですから、しばらくは書き続けようと思っています。しかし、コメントについては、匿名だから何でもいいやではなくて、最低限のマナーをわきまえたうえで書き込んでほしいですし、他人のブログに書き込むときにも自分はそう心がけています。

その最低限のマナーがあれば、どれだけ飽きたり投げたりせずに、ブログを継続する人が多くなるのでは、などと思っているのは私だけなのかなあ。

いずれにしても、なんだかブログ万能主義みたいな風潮になっているのが、ちょっと気になる今日この頃なんですよねー。