宮台さんと藤井さん、物言わぬ若者

■6月以降、宮台さんと藤井さんに何度も会って(もう5回くらいになる)、話を聞いています。というか、おふたりで対話をしてもらっています。このおふたりと、年内発売予定のサヨク批判本をつくっていることは、すでに書きましたね。いまから予告しておきますが、この本はただただサヨクを「どんかん」だと批判する内容ではありません。現在のサヨクを批判することは、ほぼそのまま現在のウヨクを批判することにつながり、おふたりはいずれの「党派」(と呼べるかどうかもあやしいもの)にも何某かの愛着があるからこそ、この時期に批判しておくべきだと考えています。「内容を充実させて、これまで出した双風舎の本で、一番売れるものにしよう」と気合いを入れつつ、作業は着々と進んでいます。ご期待ください。

テレビ東京怒りオヤジ3」を見ました。木曜は、「新潮45」の中瀬さんと作家の岩井さんが出演するMXテレビの「5時に夢中」と、この番組が楽しみ。今回の「怒りオヤジ3」は、怒りオバはんとして藤田弓子さんが出演。ふたりの若者と話すわけですが、若者のひとりが「くずお」を自称する脱力系の男性でした。夢は「なりあがり」で、趣味は宝くじの購入。消費されるだけなので正規雇用は求めず、死は最高の省エネなんだそうです(死に関しては、たしかにそうかもしれませんが)。先日、某学者さんに、赤木さんのように物言う若者は大丈夫で、問題なのは「くずお」さんのような顕在化しない物言わぬ若者の増加なのかもしれない、という話を聞きました。私は、物言う若者だから大丈夫だとは思っていません。しかし、存在が見えない(見えにくい)という意味では、「くずお」さん的な物言わぬ若者の増加にもアンテナを張る必要があるなあ、と思いました。